2007年 06月 12日
バックカメラ・バカ 〜 ND-BC20 まずは写真撮影から 〜
従来のバックカメラならポン着けで、後は角度の調整でお終いだったけど、このカメラはそうは行かなかった。まず、白線のある駐車場で車を「これからバックします」の位置に停止する事が必要のだ。
「え?これから一体何をやるのか?」と思ったら、その位置で「写真を撮る」のだと(^^;)。つまり、一度撮った写真に照らし合わせて調整を行うらしい。最初取り説を見たときは沢山項目があって、何をどうするのか迷ったけど、リモコンボタンを押しながらセットしていくと、取り説見なくても調整は可能だった。
これがSANYO製の物となると、実際のカメラ画像を見ながら調整するらしい。
これを「リアルタイム画像を見ながら調整出来る」と取るか、パイオニアは「リアルタイムではなくても調整出来る」と取るか、一長一短があると思うが、駐車場の通路若しくは道路上に停車して設定をするとなると、ゆっくり調整出来る場所は限られてくると思う。その点ではバイオニアの方が良いのかと思うが、大抵の場合は一度設定したら、後はほとんど触らない為、それ程気になる差ではないと思う。
ただ初期設定中は途中でエンジンを切ると設定が出来なくなる。また、ギアをバックに入れた状態ではないと通常は設定画面が見えなくなるので、ブレーキ踏みながら設定するのも、ちょっと大変だった。しかし、後で気が付いたがナビ側のバック連動の設定を一時切るか、外部入力が2系統あるならば、もう一方の外部入力にするかすれば、エンジンを切ってACCオンの状態ならばゆっくり設定が出来る。
で、取れた写真を見ながら、何項目かの設定を開始する.........。
設定項目には下のメニューがある。
必須項目を順番にこなせば、この画面に辿り着くが、一度設定した後でも再調整が出来るので、実車の位置を確認しながら何回か試しても良いと思う。分からなくなったらリセットして何度も試せるので、設定と画像を見比べながら、やってみた。
最初は、中央線のあわせから入る。
最初の取り付け位置である、ナンバープレートの横は実際には真ん中ではないが、ここで調整すると、あら不思議、まるでカメラが真ん中にあるような画像になる。まあ、これが売りの一つでもある訳だけど、その分の画像の汚さには我慢が必要となる。
項目は幾つかあるけれど、最初の写真で撮った車の位置が、中央にない場合や斜めに止めているとズレが生じる。
それが合っているのか、どうかが最初は分かりにくい。上から見る画像も、真っ直ぐ並行になるまでかなり調整していく必要がある。それでも限度があるが、カメラ位置が低いほど歪みは大きいと思う。
とりあえず、最初は結構時間が掛かったが、なんとか見られる画像になった。
で、実写は下の写真通り。「PinP」画像は、無しの設定や四隅どこの位置でも設定可能だ。ただ、条件が悪いと、このPinPの中の画像は見えにくい。
上から見た画像は、ほぼ忠実に再現出来ていると思うが、距離感がちょっと掴めない分、最初は、どの画面で見たらよいのか迷ってしまった。カメラが低い位置で、何時も見ている「見下ろした画像」に慣れていない為か、実際には近い縁石が随分遠い位置に感じてしまった。
そこで、今度はルーフスポイラーの所にカメラを置いてみた。
ところが、カメラを下向きにして、リヤワイパーが見える位置に下げると、結構目立ってしまう。純正のルーフスポイラーのひさしが、短い為このままだと「いかにもバックカメラ付けてます」ぐらい目立ってしまう。
理想は、スポイラーの中に埋め込むとかすれば良いが、ディーラーから、これ「二度と剥がせないぐらい強力に着けてます」と言われていたので、今となってはそれも不可能だ。ここがベストの位置だと思っていただけに、残念(>_<)。
まあ、それでも一応この位置で取り付けて調整してみた。
下にリヤワイパーが写っているが、これだと見慣れた目線の位置となるので見やすい画像になった。ただ遠方の歪み事態に変わりはないが。
実写はご覧の通り。
「PinP」で両画像が確認できるが、上からの画像は実際より寸詰まりの絵になってしまう。この辺りの感覚は慣れが必要か。
と、まあ、慌てて設定した割には、何とか真意が伝わっているかと思う。
但し、これは天気の良い昼間の、しかも白線のしっかりした駐車場での話。これを実際様々な場面で使ってみて、本当に使えるものになるかどうかは、また別の話。
で、........実用編へとつづく。