2007年 04月 20日
黄昏時のJAZZ
と喜ぶのは土曜日が休みの人。私みたいな「万年土曜日は仕事」しかも一週間で一番忙しいのが土曜日ともなると、とても花金とは呼べない。呼べないけど、これで一週間が終わると思うと少し「ホッ」とする。
特に最近は、何だか妙に疲れている上に、睡眠不足と来ているから、ゆっくり出来る日が来るのは嬉しい。まあ、仕事は忙しいと言えば忙しいし、暇なときは全く暇だし。だから疲れているのは全て仕事のせいではないと思うが、何かこう「熱く燃えたぎるようなモノ」が無いからなのかも知れない。
そんな日の帰り道。
黄昏時に、先日買った「Pat MethenyのQUARTET」を聴いていると、何だか「ホッ」とした。
特別、ジャスが好きというワケじゃないし、ジャズの本流から少し外れた音楽だけど、何故か心が落ち着いたのだ。
でもJAZZを一番聴いていたのは10代の頃。
特に二十歳前の頃には、岡山にあった「Shine」というJAZZ喫茶で時間を潰す事が多かった。
ドアを開けると昼間なのに店内は真っ暗。下駄箱のような「パラゴン」からはウッドベースの音が弾け飛び、濃いコーヒーの香りが店内に漂っていた。そしてテーブルには「Speak low」の張り紙が......いかにも「JAZZ喫茶」だった。
何だかそれが「大人の証」みたいに思え、背伸びしては、時々隣にある岡山LPコーナーで「コルトレーンの至上の愛」なんて買って帰ったバカな頃だった。
でも、JAZZの良さって雰囲気だけで何だか良く分からなかった。
なのに、歳を取る毎にJAZZの良さ楽しみ方も分かり、最近になって、やたらJAZZを聴きたい気分になった。だけど最近は純粋なJAZZ喫茶という所が無くなっている。家に立派なオーディオルームでもあれば良いが、あまり大きな音も出せない。だから、一人で聴くには何故か車の中が一番いい。
通勤距離は短いけど、帰り道は何時も混んでいる。
だけど、それだけ長く車の中の孤立した空間の中で好きな音楽が聴けるのは逆に嬉しい。だから、スピードはゆっく、信号は早めに止まる。たぶん、家路を急ぐオトーサン達の車は後ろでイライラしているかも知れないが、黄色の信号を突っ走った所で、そんなに時間は変わらない。
それより、時々面白い車と遭遇するのが楽しい。そして、そんな車に出会う度に、一体どんな人が、どんな気持ちで、その車に乗っているのか興味が湧く。
あ、そうそう昔北野武がツービートの時代だった頃のネタに「外車乗ってジャズ聴いてる奴って、バッカじゃねーのー」っていうのがあった。当時は「アハハw」と笑っていたのに、まさか自分がそうなるとは(^^;)。
先週末は寝たきりだったので、今週こそは何処かへ行きたいぞ........なのに、日曜日は雨なのか(υ´ Д`)
ウ~ン僕もほしいです。現代で、熱い生活を送るには、
1)受験生になる。
2)犯罪者になる。
3)恋をする。
ウ~ン、実際やるとなるとどれもちょっと億劫ですな。
>パラゴン
いいな~。ちょっと聴いてみたい。
>JAZZ喫茶
僕も東京で一度入ってみました。
暗い中で、みんなひげをはやして、難しい顔をしてました。
田舎もんなんで、それ以来二度と足を踏み入れたことはありません。
バイト代で、即SONYのファルコンっていうコンポを買いました。
10年ぐらい前に出ていた本の中に、HPを作るってのがありました。
今だとblogですが、昔ほど敷居が高くないので簡単に初めて簡単に終わることが出来るので、熱い生活には成り得ませんね(笑
>パラゴン、JAZZ喫茶
良かったですね、下駄箱から出てくる生音でした。
その後も全国のJAZZ喫茶巡りをしまたが、やはり原点が一番良かった。