2016年 09月 08日
B180の代車生活
毎日通勤に使っているが、益々B180が気に入ってしまった。「走りと乗り心地」という、毎日乗る時に重要な点を普通にクリアしている所にある。これは意外だった。
Bクラスと言えばW245の頃はAクラスのストレッチ版の印象が強く、AもBも変わらないと思っていた。それがMFAになってからは、そのキャラクターが明確となりAクラス(W169)の後続はW176では無く、そのパッケージングからBクラスに移ったと思っている。
W246になって、何台かのBクラスに乗ってみたが、その中で一番新鮮だったのは、このB180。
素のB180で、他のBクラスと比べて一番の違いは16インチタイヤの乗り心地ではないかと思う。実際C205で走っている通勤路で比べても明らかに良い。またB180Sportsの18インチに比べても当然乗り心地は良い。
1.6L(122PS)というC180と同じ1.6Lエンジンで低出力なのに非力感を感じないのは、賢くなったDCTの影響が強いと思われる。A250Sで何時も感じていた出足のカッタルさが、それ程感じられないのだ。
絶対的なパワーは無いもののストップ・アンド・ゴーを繰り返す通勤路ではC205より不満は無かった。しかも「Sモード」がちゃんと効くのだ。今までのSモードと言えば単に回転数を上げて引っ張るだけで、全然実用的ではなかったが、これがA200Tの時の様に素直なのだ。ただ元々非力なエンジンなのでグイグイと引っ張るという感じはないが、それでもA250SのSモードの「とりあえすあります」に比べれば全然使える。
他には、やはり乗り降りのしやすさ。こればかりはクーペなんぞに乗るからだと言われても返す言葉は無いが、当然A250Sと比べても良いハズで実用的なシートの高さとハンドルを持った時の(W168/9の様な高過ぎない)目線の位置が丁度いい。
また最小回転半径はC205と同じ5.2mだが、車長が短いために家の狭い駐車場にバックで止めても一発で入ったのはちょっと感動した。まるで国産5ナンバーのミニバンみたいに扱いやすく乗りやすい...と、ここまでベタ褒めだと気づくが、実際マイナス面は少ない。
助手席側のリバースポジション機能付ドアミラーが無いのがちょっと慣れなかったが、出足の悪さはスロコン入れるだけで良いだと思う。ディストロも普通に使えたが、やはりHUDでスピードの確認が出来るのは欲しい。
A250Sの前に借りていたA170も最初はこれで十分なんて言っておきながら1ヶ月以上経つと、あれやこれや不満も出てきた。確認したいのは高速走行だがC205に乗り始めて、そんなにスピードは求めなくても良いと思い始めた。それに、この程度の装備があれば特に文句はないだろう。この車にはオプションとしてレーダーセーフティパッケージとベーシックパッケージが付いているが、それでも300万円台で買える値段だ。電動シートなんて一度セットすれば不要だしファブリックシートで十分。エアコンも左右独立しなくても冷えれば文句ない。個人的には内装色にアンスラサイトグレーを選びサンルーフも着けるかな。それでも値引きがあれば400万円台は楽に切れると思う。
いや、もうこれで十分かと思ったのは実際に使ってみたからで、もし最初っからBクラスを買おうと思ったら、当然B250辺りを考えるしB180でもSPORTSを選ぶと思う。誰が素のB180なんて....と食わず嫌いでいたのが恥ずかしいぐらいだ。
だが、そのB180とも「お車の修理が完了しました~」の声と共に終了してしまい、ちょっと寂しい。改めてW168/9のキャラクターを上手く引き継いでいるのはBクラスだと実感したが、MFAの中では一番売れていないんだな。同じようなニーズだとGLAが近いのか。でも取り回しに気を使うしBのような開放感は無い。
老後に緩~い車に乗りたいと思ったら、安っぽさもなく安全性も高いB180みたいなベーシック車が丁度良いと思った。これもまたMFA2でリニューアルされ自動運転や安全面での機能が強化されたら、それが良いような気がする(360度カメラは欲しい)。でも、ニューモデルの最初は何時もピーキーで乗りにくい車ばかりなんだな。やはり輸入車は定説通りにマイナーチェンジ後を選ばべきなのか。
おっと書き忘れたが、写真の撮りにくい「黒」は選ばないと思う。この車も粗雑に扱われたのか走行距離に比べやたらキズが目立っていた。
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