2016年 10月 03日
緑のクウペの運命
以前80年代の原宿辺りて撮影されたと思われるPVが、やたら時代を感じて面白かったのだが既に消されてしまった。これが消されるのも早いか? もう一つあるライブ映像は、声が完全に潰れて高音が出ていなかったので、とりあえずシャングリラの時のこれかな。
ちなみにサービスが始まったばかりのspotifyには荒井由実も松任谷由実にも、まともなアルバムは登録されていなかった。予想していた事とは言え、散々待たされてコレは残念。
さて、歌詞に出てくる「緑のクーペ」とは何の車の事だろうか。
ちょっと調べてみたら「117クーペ」の事と書かれていたのが多かった。そこで、緑の117の写真を探したら中古車屋のものばかり。しかも、この車両は既に売約済み。今でも意外と人気があるんだな。私的には後続車と思われる「 ピアッツァ」の方が好きだったが、どちらも今では滅多に見ることはない。
しかし旦那は松任谷正隆氏ですよ。中央フリーウェイをかっ飛ばすには117なんて何か普通で面白くない。これはバブルの頃の歌だと思い長い間「緑のクウペ」とは「ジャガーのXJS」だと思っていた。緑といえば英国車だしクウペと言えばジャガーが似合う。いや、あの時代なら「ジャギュア」か。
ところ改めてが調べてみると「DESTINY」が収められているアルバム『悲しいほどお天気』が出たのは1979年でXJ-Sが75年だからバブルには、ちょっと早かった。「いすゞ・117クーペ」は70年代の車という印象が強いので、やはり117の事なのかな。
歌詞に出てくる「昔より遊んでいるみたい~♪」で分かるようにクウペはお金持ちのデートカーのイメージがあった。だからジャガーだと思ったのかも知れない。
それに伴い「安いサンダル」とは幾らぐらいの、どんなサンダルか?なんて話もあるが、その辺りの事は特定せず聴く人の想像にお任せする、みたいな事を本人が語っていたとか。
以前も書いたことがあるが同じマンションにも1台、緑のジャガーのXJSがある。私がA160を購入する以前からあるので、もう随分長く乗っている車だと思う。何度かお目にかかった事があるが、なかなかナイスなオジサマだった。しかし一台の車をずっと長く乗れる事はある意味羨ましい限りで、恐らく他に目移りする車もない悟りの世界なのだろうか。そういう一台に出会えないまま、ここまで来たのは残念だがC205は長く乗れる車になるかどうか。
しかし、男からしてみれば「安いサンダル」を履いていた事なんて関係ないと思う。その価値観が嫌いになった原因なのかも。で、改めて思うには、そのクーペ乗りのチャラい男は今は何に乗っているのだろうかと。
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「よそゆき顔で」のなかに「ドアのへこんだ白いセリカ」が出てくるし
「山手のドルフィン」に行ったことがあるっていってたヒメが
出会ったころ乗ってたのが「緑のセリカ」だったり…
そんなこんなで、なんとなくセリカ。
ボクも分からなくはない。
でもユーミンの歌詞は、ちょっと怖いよね。
別れた男のベッドの下にピアスの片方を放り込んだり
恋人でなくなったら、友達でいいからずっと一緒にいたいとか
隣に眠るひとがいても、夜中にツーコールあったら、それは私とか
経験値の低いボクは、歌詞の中味は深く考えないようにしております。
でも、あの時代の日本車にはクーペは多かった。
今回、改めて聴いてみて「緑の町に舞い降りて」ばかり聴いてます。
でも盛岡はロシア語には聞こえない。ナホトカなら分かるが。
緑のクウペの正体は、やはり117が濃厚かな。
ユーミンは「ベレG」にも反応した歌もあることから、たぶん「いすゞ」の車に何か曲のインスピレーションを感じるものがあったのかも知れませんね。
それと、個人的に気になっているのは、冒頭の歌詞にある「ほこりだらけ」になっていたクルマの種類。チャラ男君は、以前は一体何に乗っていたのか、ちょっと興味があります。
そんなこんなで、昨日から「Destiny」がアタマの中をヘビーローテーション中ですわ。(笑)
ライトグリーンのFTOが自動車部の部車でした。