2014年 08月 21日
岡山ラーメン紀行
今回の昼食は「岡山ラーメン」って事で、とりあえず玉島にあるラーメン屋へ行ってみた。
12時を回った所だったので結構混んでいる。
運良く車が1台出た所だったので、滑り込ませたが、第二駐車場の方が入れやすかったかな。
店内行列程度だが、うどん屋に較べて回転が遅いので、少々待つ事に。
地元では人気な店らしく、次から次へとお客がやって来る。
食べログでは結構な高得点なので少々期待。
まあ得点は目安だが、外来者には分かりやすい。
で、出てきたのがこれ。
スープは、いかにも岡山ラーメンって感じの色合いだ。味も想像通りで期待を裏切らない。店名通りに煮干しのダシと醤油ベースのスープは少し濃厚で食べ応えあり。あ、今見てもヨダレがタラタラと出てしまいそう...
あっと言う間に完食して、次の店へ......なんて、うどん巡礼みたいなワケには行かない。ラーメンって一杯食べてだけで、結構お腹一杯になる。
で、そこから仕事がらみの、あそこや、ここへ寄っている内に~夜になってしまった。
予定より遅くなったので夕食に行くのはあそこかと、市内の駐車場に車を止めて商店街へ歩いて行くと、こんな店を発見。
「笠岡ラーメン」か。岡山ラーメンも細分化されて今は色々ある。ちょっと興味があって覗いてみたが客は誰も居らず。どうしょうかと迷ったが、やっぱり初志貫徹と決めた店へ行った。このblogでは、もう何度も登場する店だ。
客観的には、ここが一番の味の店ではないと思うが、私的には岡山のラーメンと言えば、ここ「第二又一」が原点となる。もっとも、ここは倉敷市内で、岡山に行けば、それなりに外せない店はは多い。ただ高校生の頃から刷り込まれた味だから、帰省の際には何故か自然と足が向いてしまう。そして、ここへ寄らずに帰ると何か忘れ物をしたような気になるのだ。
店内へ入ると、丁度お客が出た所で、私一人になった。
何時ものオバちゃんが元気よく「いらっしゃいませ~何にしますか」の声を聞いて、地元に帰ってきたなと感じる。迷うこと無く何時もの「デラックス」を注文。昔からメニユーは変わっておらず、何時もの様に「ライス終わりました」と出ているが、たぶんライスは永遠に無いのかも。
さて、待っている間、誰もいないので「写真撮っても良いですか?」と聞いてみた。一瞬ドギマギするオバちゃん。いや、アナタではなく店内です、と(笑
「実は高校生の頃から通っているのですよ、前の店から~」と切りだすと、ハイハイと言う感じで「今日も東京組が来ましたよ」と。何時もは休みの日だけけど、お盆だから開けているのだとか。それで、東京や大阪、時には海外で暮らしいてる人達が、代わり代わりにやって来ては、私みたいな報告をするらしい。
流石に、長い間やっている店だけはある。飲食店なんて、当たっても10年長続きするのが難しいのに、ここまでやっていると、もう実家のように感じる人も多いのかも。普段は、店の人とは喋ることは少ないのに、何故かこの日は常連客の様に色々と話し込んでしまった。そして、何十年も変わらない味に最後の一滴まで飲み干し濃いスープの味を噛み締めた。
以前はご主人と二人で店をやられていたがが、ここ何年か姿が見えない。会計の際、思い切って聞こうかと思ったが「じゃ、また」と店を出た。
今度は何時来れるかな、その時までオバちゃんもお元気で。
そして、また橋を渡って帰る....いや、行くのか。
故郷を捨てて得たものは多かったけれど、失った物も多かった事に気づいた休日。
朝から曲順リストのAから順番に聴いていたら、パット・メセニーの「想い出のサン・ロレンツォ」が流れて来た。これ学生時代に友人が貸してくれたレコードの1枚だったんだよな~と思い出し、瀬戸内海を渡り切ると....やべぇ涙出そうになったよ。
初めてコメント致します。
最近、こちらのブログを知り、過去の掲載分も含め、楽しく拝見させて頂いております。今回の故郷を回帰する最後のワンシーンには、自分を重ね、こちらも涙が出そうになりました。
私は東北の居住ですが、そちらは大雨の被害や、厳しい残暑と大変な日々と存じます。ご自愛ください。
これからも楽しみに拝見させて頂きます。