2014年 04月 04日
ルーテシアRSに乗ってみるの巻
そんなこんなで、流れ的に「では、こっちに乗ってみてください」と。これは望んでいた展開に。お客は誰も来ないので、続いてルーテシアRSの試乗に突入。
試乗コースはキャプチャーと同じだから、その違いもよく分かりそうだ。
まずはシートに座ってみる。
おぉ、このシート良いぞ。この土手の張り出し具合が私の体型にピッタリ。そして硬くもなく柔らかくもない。A250SもA45のシートもイマイチしっくり来なかっただけに、このシートだけでも欲しいぐらい良く出来ている。
インテリアはキャプチャーと似たようなもの。ただ黒に赤のステッチと、これまた小型ホットハッチにありがちな組み合わせだが、A250Sのインテリア同様に好み、と言うか違和感なし。
ハンドルを握ると最初に真ん中の赤いラインが気になった。まあハンドルのセンターが分かって良いが、こういう車は初めて。ルノー車では良くある仕様?
とりあえず発進。
まずは、アクセルを少し踏んで道路に出ようとしたら「お、これは違う」と感じた。もう最初っからトルク有りの走り出し。1.6Lターボの200ps、パワーウェイトレシオ6kg/psだから頼もしい。A250Sのスロコンなしの、ちょっとダルい走りだしとは違い、このDCTは素直で扱いやすい。
ただ、乗り心地に関しては、ちょっと期待通りには行かず。
数々のレビューやユーザーの感想を見ていると、当たりは柔らかくしっかりしている、HCC(ハイドロリック・コンプレッション・コントロール)は優秀で、しなやかにストローク...と書かれていたが、自分的には荒れた路面に出くわすとガッンガッンとショックを感じる。こればっかりは個人の感覚の違いかも知れないが、悪いA250Sの乗りご心地と50歩100歩という感じ。ただ収束は早くガタピシッだが、やっぱり期待とは異なった。その事を正直に言うと、これはRSにある2つのタイプの内、足回りが堅めの(カップ)方で、もう一方のスポールならば、これより3割ぐらい柔らかいのだとか。
それで、お客さんにはスポールの方が勧めているらしい。なるほど、そんな違いがあったのか。たぶん自分的には絶対にスポールだが、それでもカップを選んで素涼しい顔して走っている方もおられる。昨日も書いたが綺麗な舗装道路ばかり走るなら良いが、やっぱり田舎の荒れた舗装道路には苦痛だ。
それでもトランスミッションEDC(DCT)は、やはり秀逸。このトルクとDCTの組み合わせは街乗りには一番いい。これに満足していると「じゃ、もう少し走るようにしてみますね」と、スイッチオンでスポーツモードに変身。
W176のSモード同様に回転数がグッと上がって、益々トルクフル。オマケに減速時にはブリッピングのおまけ付。
しかも「レースモード」にすればローンチコントロールも可能になる。勿論パドルシフト付だが、ちょっとレスポンスが遅れ気味。これはA250Sも同様だけれど。
しかし1.6Lで、これは良いな。これなら燃費は....と思ったら10を切っていた。まあ試乗車という事もありRSなんで皆さんぶん回すからだと思うけれど、通常の実燃費だともう少し良いらしい。ただタンク容量が45Lなので、スタンドへ行く回数は2LのA250Sと大差ないのかも。
ただアイドリングストップはないしエコカー減税なんて無縁なのは、ハイブリット車全盛の日本では、なかなか一般には受け入れられなか。まあ一般ウケする車でもないので、これで良いのかも。
根っからスパルタンなRS好みの人達にとっては少しマイルドになった分、今ひとつ物足りないらしい。これも時代の流れかな。
一昔前のヨーロッパの小型ハッチは皆MT仕様だったが、このDCTの組み合わせならサーキット走らない、峠なんて行かない私的には丁度良い仕様だ。
たぶん1年前なら大いに悩みそう。A200Tからの乗り換えだと違和感はなかっただろ。ただスタイリングに関しては先に乗ったキャプチャーの方が好み。
それと動力性能的に似ているA250Sとルノー・スポール シャシー とではキャラクターが違いすぎるので一様に比較はできない部分もある。なんちゃらアシストとかブレーキホールドや前の車に付いていくジジィ向けのお気楽装備も無し。あと大好物のサンルーフ仕様もないのは残念かな。
「キャプチャーRSなんて出ませんね?」と言うと笑われてしまった。そう言うのは今後もなし?
A160の時も、ちょっと遅れてクリオ2が出たので迷ったのを思い出した。何時かはシトロエンと言いつつ何時かはルノーなのかも。