2012年 11月 29日
ぶらりFIAT店まで

たまたま近くを通りかかった時に、綺麗になったショールームを見て思わず入り込んでしまった。半分冷やかし、でも「Pandaと500Lが日本で何時頃発売になるか」が知りたかったのだ。新しいPandaは今年の初め頃の話では「今年中に」だったけれど、夏ごろになって「1月には発売になる」とか聞いていた。
となると、もうそろそろ具体的な話でも出て来ているのでは?
しかしプジョーがあった向かいに移転したMINIの店は黒を基調とした、いかにもMINIって感じの店構えだ。そのプジョーが移転した先がFIATがあった店舗。そのFIATが元々MINIがあった所に移ってきた、ややこしいがトコロテンのような話。
車から降りると、早速「いらっしゃいませ」とセールス氏登場。、以前、現行Pandaを見に来た時は店に入っても無視され続けたが、最近はどこもこんな感じで、車を降りる前から誘導が始まるぐらい、やたら敷居が低くなった。いや、自由に見て回れないので冷やかしには向かないか。

「どうぞこちらへ」と案内され新しくなった店舗は、ほんと立派になっている。
真新しい建物は内装工事だけだけと思うけれど、白を基調として明るくなった印象。何だかお高いブランドの洋服屋にでも来た感じで妙に落ち着かない。そこに、真っ白な500があったりすると何だか凄く神々しく見える。20数年前に「Pand 45」を買った店は、もっとゴチャゴチャして雑貨屋みたいな店だった。「趣味で始めました~」みたいな若い店主の家族経営で、事務手続きなんて凄くいい加減たったのを覚えている。それから比べるとパリッとしたスーツを着たセールスが真摯に受け答えしてくれるだけで、何だか高級車でも買う気分になる。
FIATなんてイタリアの庶民車だろうに、舶来モノになった途端に高価に見えるから不思議だ。「デザイン家電」みたいに売り方をすれば、走りなんて二の次なのだから、性能重視のドイツ車なんかと比較するポイントが異なって当たり前なのだ。

そう言えば、Twin airは一度も乗っていない。500が出たばかりの頃に一度だけ試乗したがデュアロジックは多少はマシになったのだろうか、それとも相変わらずか。出来れば試乗もしてみたいと思いながらも、応対してくれたセールス氏に、先の件を話すと「ちょっとお待ちください」と言って引っ込んでしまった。
隣の部屋は県下のプジョー/シトロエン/アルファロメオ/MINIを牛耳るK自動車の本店営業部らしい。

FIATのディーラーで自分の口から「Pand」の言葉を発するのは何年ぶりの事だろうか。何だか懐かしいというか不思議な感じがした。
おっと、隣には、これまた懐かしい「PUNTO」がある。これも出た時は目新しかったけれど今は500の陰でひっそりしている感じ。で展示車は、この2台だけ。

暫くして、隣の部屋から別のセールス氏登場。で「Pandaは来春、5月頃ではないかと」言う話。
来年早々かと思ったら、5月か。それで「500L」の方は、その後らしいので早くても夏。いや秋になってしまうかも。いかにもイタリア時間らしいが、思ったより時間が掛かるのは分かった。だからと言って飛びついて買うつもりもないけれど、その姿を早く観てみたいのもある。
イタリアの庶民車は乗るより観る。パンダは買うではなく飼うの感覚なのだ。こうやって魅了され麻痺して、故障が多い事なんて忘れてしまう。今は大丈夫だって話は聞くが、しょうもない所の不具合は相変わらず。いや、それを考えたら輸入車なんて永久に買えない事は分かっているが.....。
しかし500Lも何だかキモカワイイ。先代のムルティプラとまでは行かないまでも、少々アンバランスで禁断の4m超えだが、自転車も入りそうだし内装がなかなか気に入っている。
それどころか、このパノラマルーフ仕様車なんて、なかなか良さそう。但しパワートレインは1.4Lの95馬力が些か非力かな。いやいや、これも飼うだから関係ないか。

500Lこそ実物を見てみないと何とも言えない車だが、誰もが避けるなら、欲しくなってしまうかも。
何時かはシトロエンと思っていたけれど、やっぱりイタリア庶民車も良いな~
