2012年 02月 15日
朝ポタ日記 〜 三嶋製麺所 〜
天気も良さそうなのでガッツリ100kmぐらい走るつもりで家を出た。前回の幻のうどん屋も面白い所にあったが、行くならもっとデープな怪しい店だ。ならば以前から気になっていた「三嶋製麺所」へ行ってみようかと。家から50kmぐらい走った所にある店で距離的にも丁度良いし、あの辺りは一度も自転車で走った事がなかったので、何時かは行ってみたかったのだ。
早朝は雲一つ無い晴れ。
天気は良かったけれど、走るとやっぱり寒い。30分ぐらいで体が温まったが、吹く風が冷たくて走っても走っても体幹が暖まらず。
重装備で臨んだので手足は大丈夫だが寒いのには変わりなし。
しかし山沿いまで来るとピタッと風も止んで走りやすくなった。しかも、ここから少しずつ登り坂で太陽が顔を出すと逆に暑いぐらいだ。
県道が狭くなったので、少し外れて並走する生活道を走っていたら、道に迷ってしまった。
本当に、この道で良いのか? この先に店が?
地図を見ながら再び県道に戻り、琴南公民館の横を曲がると川の向こう側に店らしき建物を発見。
いや、事前にこの風景を覚えていたので見つけられたが、何もないと絶対にこの辺りをウロウロしていたに違いない。
店の前まで来ても評判どおり、看板もなければノレンも出ていない。
目印は赤いコカコーラの自販機と、僅かながらの張り紙程度か。手前に駐車場があるにはあるが3〜4台程度で、そのまま行っても道は狭くてUターンも難しそう。GWとか夏休みシーズンになって車で行くなら、橋の手前にある公民館の駐車場へ止めて歩いた方が良さそうだ。
昼前だし連休という事もあって、さぞ行列でも出来ているかと思ったが店先には誰も居ない。ここから少し行った所に超メジャーな「谷川米穀店」もあるが、あそこは開店から30分で玉切れ宣告される場合もあるのに、それと比べると拍子抜け。
丁度、店から出てくる人がいたので入り口が分かったが、今の季節だ常時閉まっているので何処が店の入り口なのか分からないかも知れない。とりあえず中へ入ってみると、いきなり作業場が見える。ここは「製麺所」だから当たり前の光景で、その間口にイスとテーブルを置いて「食べることも可能だよ」みたいな作り。こんな風景も製麺所共通なので驚きはしないが、イスとテーブルが置かれたのはブームになってかららしい。
店頭でキョロキョロしていると「温いの冷たいの?大小?」と聞かれる。つまりメニューなんて存在しないので、選択肢はそれだけ。もちろん出汁もなし。カウンターとテーブルには無造作に卵や醤油が置かれているので、それを入れれば釜玉というワケだ。ならば黄金比である、うどん2玉と卵1コという事になる。もちろん「温いの」で注文。後はセルフだ。
店に居たお客は3組だったけれど、近所の人なのか玉だけを買いに来る所謂「玉買い客」も次々と訪れる。やっぱり、これが製麺所だな〜と思いながら待っていると、映画UDONの冒頭で、ユースケ・サンタマリアと小西真奈美と競演した、おばちゃんが持って来てくれた。
早速、卵とネギを入れて、かき混ぜる。
ズルズル〜んまぁい!!
これですがな。やっぱり作りたては、ちゃいます。
早く食べたくて右手で箸を持ちながら左手でシャッター押したらピントが合ってない。
あっと言う間に完食やで。
やっぱり黄金比は正解やな。料金は後払いの自己申告制で「250円」(内タマゴは30円)だった。2玉分だが天ぷらとかおにぎりとか、他に何もない分安く感じる。まあ、これが讃岐うどんの原点なんだろうな。
店から出ると天気も良くて暖かい、これなら外で食べても良かったかも。
帰る準備していると、四人の家族連れがキョロキョロしながら奥の方へ行った。どうも入り口がどこなのか分からない様子なので「こちらですよ」と教えた。やっぱり、始めてくると誰でも迷う。
帰りは峠を越えてショートカットで家へ。
それでも、走行距離は往復で85kmぐらいだった。今度の休みこそ100km走ろうと思うが、まだまだ寒そうだ。