>

事の顛末 〜 その後 〜

.......他に書く事もないので昨日の続き。

家へ帰ってからは、すぐにシャワー。150km以上、炎天下で走っていたのだから、もう汗だく。そうでなくても変な汗をいっぱいかいた後だから、とにかくスッキリしたかった。しかし顔が洗えないのが辛い。顔はもう汗の結晶か砂埃かわからないぐらいジャリジャしている。仕方ないので、小さなタオルを濡らして絆創膏の隙間から拭いてみる。右目の周りの傷が多い、たぶん酷い顔だろうと想像できる。唇は腫れ上がり舌で触った感触では右から半分が上下とも2~3倍に腫れ上がっている気がする。

しかも口内は4針ほど縫われた。これではマトモに食事が出来そうもない。そう言えば救急隊に「お昼は何を食べられました?」と2回も聞かれた。食事内容と何が関係するのか分からなかったけれど「ラーメン」と答えたのが何故か気恥ずかしかった。でも、まさかこの自転車で徳島までラーメン食べに行ったとは思いもしなかっただろうな....。

c0021694_12225521.jpg

じっとりと汗で濡れたアンダーシャツを脱ぐと、右肩から肘にかけて赤く擦った跡が見えた。アームカバーとコンプレッション・カーフガードをしていたので、直接ではなかったものの、どちらも肘と膝の部分が破けており、そこに深い擦過傷がある。処置はしているものの、ここは顔以上にズキズキ痛む。

とりあえず傷口を避けサッと汗を流し、すぐにベットで横たわって休んだ。しかしテレビやネットを観る気にはなれない。喉が凄く渇いたが口が痛くて大きくは開かない。それでもストローで水を飲んだりエネルギー補給食のゼリーを左から飲み込んだりと、その夜はまともな食事は出来ず。

深夜になっても今日起きたことが頭の中を駆け巡り、なかなか寝付かれない。結局寝たのは決勝戦で「なでしこがキックオフ」した時間になってしまった......。



【2日目】

この日が休みで良かった。台風も来そうだし大人しくしておこう。

麻酔が切れるとズキズキ痛むと脅かされていたが、痛みはそれほどもない。苦しかったのは、顔を絆創膏で貼られている違和感と、唇の腫れと喉の渇き。あと、鼻から伝わって来る「浸出液」が固まって鼻をふさぎ息苦しい事。

寝たかどうか分からないまま、午後になったらお腹が空いてきた。だが食べ物は食べ辛いまま。口があまり開そうにないし力強く噛めないので、どうしても柔らかい流動的なものになる。とりあえず抗生物質と痛み止めを飲むために、無理やり押しこむが、それも底をついてしまった。

夕方、食料を買い込むついでに最初のガーゼ交換に行く。

c0021694_17111889.jpg

病院に着き、とりあえず置いていた自転車の様子をみてみる事に。サクッと組み立ててみたところ、チェーンが外れている以外、特に変わった様子はなし。人間に比べて何と丈夫なことか。まあ鉄ですからね。パンクの跡を確認してみるとベロンと捲れているのが分かる。

サドルの後ろが擦れてしたが、これはAに収める時にも当たって擦れていたので、今回だけの跡ではなさそう。他にキズらしいキズがない。もちろんフレームが曲がったり凹んでもない。意外だったのは、パンクしても折り畳んだ状態でコロコロ出来た事。これならイザという時も便利だ。チューブはもちろんのこと、タイヤも交換しないと乗れないが、当分乗れそうもないのでAのトランクへ収納。

c0021694_11324999.jpg

ナースステーションへ行き治療してもらう。鼻の消毒がキヨーレツに浸みる。そして腕も膝も擦過した所が痛いが処置が終わると痛みはなし。それよりケガをして救急車で運ばれた事が話題に。みんな人事だと思って好き勝手に言っているが、それは大事でなかった証拠でもある。

帰りに食べやすい食料を確保。歯ブラシが出来ない為マウスウォッシュを買う。ついでにマスクをするとメガネが曇るので「曇り防止のスプレー」を買おうと帰り道にあった眼鏡屋に寄ってみた。4種類あった内の一つを買うと「メガネも直しましょうか?」と。転んだ時にメガネと一緒に地面に当たったらしく、フレームが少し湾曲していたのと、鼻当ての支持もかなり歪んでいた。鼻当てが新しい物と交換され調整されると視点も定まる。それを掛けると少し事故から立ち直った気になった。

ここ、メガネを買った店ではないけれど親切丁寧だ。向こうもフレームを見れば何処で買ったか分かるだろうに。買った所でないと故障も調整も拒否される自転車屋とは大違いだが、それぞれ思惑もあるのだと思う。商売とはいえ、ありがたさが身にしみる。次はここで買っても良いかと思うようになる。たぶん、こんな時しか感じないかも知れない。

夜、カミさんに頭を洗ってもらう。上向きになって洗ったが上手く洗えず。自分でやった方が良いと思い、カミさんに頼んだのはこの日だけ。でも久しぶりにシャンプーをしてスッキリした。

【3日目】

台風が来た。

c0021694_17111282.jpg

肘の傷はよくなっている感じ。消毒してもさほど痛まず。それに比べ右膝が痛い。ガーゼ交換の時に傷口を見たが、ごっそりとエグれている。デジカメしてもグロ画像になるので止めるが、この傷が一番治りが遅いと思う。歩くたびにタイトなズボンだと擦れていたいので、包帯を巻いてみたが余計に痛かった。

しかし一番辛いのは夜だった。縫合した方の鼻の穴には詰め物がされて当然息ができないが、解放されている鼻も何故か鼻づまりして息がしにくい。それで夜中に何度も目が覚める。顔に貼られた絆創膏も気になるし、熱を発するのか腫れた唇が乾燥しているのが分かる。

夜中に何度も起きてストローで水分を補給するが、癒される時間は僅か。鼻が詰まって口で息をして寝たら、今度は喉がカラカラになって目が覚めた。地獄だ。「も~どーにでもして」っ心境だったが、縫った場所の痛みは全然なくて、それ以外の場所の方が気になって眠れない感じ。

もう終わってしまった事は仕方ないけれど、こんな事は二度とやりたくないと後悔する。気持ち的に一番ブルーだった日。
トラックバックURL : https://aozla.exblog.jp/tb/16618374
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by アンディー! at 2011-07-27 13:52 x
pingo21 さま

こんにちは。
この度は、ホントに大変でしたね。

読んでいるだけでこちらまで「痛く」感じてきました。
どうか、お大事にして下さい。

[アンディー!]より

ps.
説明がとてもお上手なのでビックリします。
ここまで理路整然とまとめられるのはスゴイと思います♪
Commented by ふみただ at 2011-07-27 21:48 x
はじめて投稿します。2006年からずっと読ませていただいてます。A story of Aではベンツと自転車に影響を受けてきました。今回は本当に大変でしたね。命に別状が無く、不幸中の幸いかと思います。早く全快されることを心よりお祈りしています。でも、上の人も書いてますが、本当に記述が上手で、情景が浮かんでくるほどで、改めて大変感心しているしだいです。今後もぜひがんばってください。
Commented by がっちゃん at 2011-07-28 07:08 x
骨折がなくて良かったですね。
こんな状況だと、どこか骨折していたり歯の2~3本折れていても不思議ではなかったですね。

以前、駅の階段から落ちた若い女性を診たことがありますが、
歯が2~3本折れてました。
救急で唇の内側だけ縫合してもらってありましたが、歯はそのままだったので一部歯髄が露出していて、とんでもなく痛かったと思います。
一本は抜歯せざるをえませんでしたが、「大丈夫、元通りになりますよ」
と励ましました。
美人だったので・・・(^^;

まあとにかく、怪我っていうのは容赦ないなぁ といつも思います。
気をつけていても避けられないこともありますし。
そんなとき、助けてくれた周りのヒトの暖かさが、身にしみますよね。
Commented by まこやん at 2011-07-28 09:32 x
奥さんから自転車禁止令がでないことをお祈りします。

私は以前バイク禁止令で2回ほど売却したことがあります。

早期回復をお祈りしてます。
それとパンクしないタイヤもありますね。タイヤの内側のリムにゴムを巻くタイプやタイヤ自体を強化したタイプとか。
高級チャリには装着はできないのでしょうか?
Commented by pingo21 at 2011-07-28 12:11
どーも、どーもです。

今回の件で、初めての方や久しぶりにコメントを貰える方が多くて嬉しい限りです。
書きたいことがある時は、何も考えなくても言葉は出るものなんですね。
そうでない時はハチャメチャ。でも誤字脱字はもちろんの事、テニヲハや句読点はデタラメです。

最近は口の中は穿孔しない限りは縫わないのが一般的らしいです。
歯が折れなくて本当に良かった。鼻の骨は折れてても不思議がないぐらいなのに。

パンクしないタイヤが広まらないのは重量と乗り心地ですかね。
チューブレスはシーラントを入れてる人は多いですが。
ツール・ド・フランスでメジャーに採用されない限り一般的に使われないと思います。
by pingo21 | 2011-07-27 12:02 | Express Tikit (BF) | Trackback | Comments(5)