2009年 02月 25日
ホンダ インサイト試乗 その2
インテリアは「チープだチープ」だと散々書かれていましたが、言われる程、安っぽさは感じませんでした。この国の人達は、革と木で作られないとチープなのかも知れませんが、189万円のエコ車としては普通ではないでしょうか。
ただ、インパネ周は最近のホンダらしいデザインとなっていますが、統一感がなくてスッキリしてません。この辺りが安っぽく見えるのだと思います。ステアリングはスイッチが沢山ありますが機能が豊富で使えそうですね。
室内色がグレーという事もあってか車内は広く感じます、でも5ナンバーなんですよね。
ただ後部座席に座わろうとしたら、ルーフで頭を打ちそうになってしまいました。
座ったら頭が天井に着いてしまう事はありませんでしたが、髪の毛が当たりそうで噂通りにヘッドクリアランスには余裕がありません。
もう少しだけ車高が高くても良さそうですが、それでは「プリウス」に似過ぎてダメか(笑
ストレッチしたお陰で荷室は広く感じますが、高さがない為に見た目よりは、あまり積めないかも知れません。でも後ろのシートを倒すと長軸物でも入りそうな余裕はありますね。なんて事を車を止めて、シゲシゲと観察してしまいました。
その辺りを5分ぐらいで戻ってくる予定が、結局15分、いや20分近く経ってしまい、慌ててディーラーに戻ると既に次のお客がスタンバっていました。恐縮です。でも、私みたいに冷やかし半分と言うより買うことを前提としたご夫婦の様で、売れてる事を実感しました。
日経にインサイトのインバーターは三菱電機製で、DC-DCコンバータはTDK製、電池ユニットは三洋電機製と出てましたが、これで少しでも日本経済が上向けば応援もしたくなります。
予想していたよりインサイトは車として悪くありません。尖った個性こそありませんが、それこそが「普通に使えるハイブリッド車」の使命です。
昨年、ガソリンが高騰した頃には2000ccのセダン辺りからフィットへの乗り換えが多かったそうです。でもセダンからフィットなら少し肩身が狭いかも知れませんが、それらの層を受け止めるにはインサイトが丁度良いのではないでしょうか。
フィットクラスのハイブリッド車は今まで何度も話が出たり沈んだりしていましたが、実燃費はフィットとどのぐらい違うのかと考えたら、その差額分を何で補われるかを考える必要があると思います。
実燃費は担当者が3日間通勤で使ったところ「17〜18km/L」だったとか。まあ、普通に使えばそんな感じでしょうか。間違っても25km/Lという数字は瞬時値であり、普段使いで常にそれ程出るとは思えませんが、信号待ちをして全く燃費計の数字が動かないのは羨ましいです。
AのCVT仕様車でもアイドルストップがあれば燃費向上するのに惜しいところです。
ただ一つ気に入らないと言うか、その点があって乗り換えせずに済んだ理由に、後ろから見たデザインが写真で見たより野暮ったいと感じたからでした。
それ故に、長さも長くなり「これ以上大きな車は嫌」と言った妻の意見があった為に、あえなく落選してしまいした。正面から見ると、精悍でスポーティに見えて好感持てるんですがね。
「modulo」のエアロで筋肉質にしたら少しはイケルかな? なんてカタログ見ながら妄想してしまいました。
そんなこんなで、試乗を終えた後も「こんなハイブリッドも良いな〜」と心に残りました。
今年の年末ぐらいにはハイブリッドの002号車としてフィットサイズの「CR-Z」が出るので、今からそれが気になっています。上手く行けば、次の車検はないカモ?