2007年 09月 21日
温故知新 〜 2年3ヶ月ぶりのA160 〜
以来、代車でも何でも再びA160に乗る事はなかった。その代わりにA170、A200、A200TとW169に乗る機会は多く、すっかりA160がどんな車だったか忘れてしまった。
ところが先日も書いたように、他車に乗ってみると、改めて自分の車の良さや悪さが分かるもの。そこで、機会があれば「もう一度A160に乗ってみたい〜」と思っていた所、先日の「HEM2007」がやって来た。
そして最初の待ち合わせ場所に行けば、A160があるではないか。
「あ、これはチャンスかも」と思ったが、1日借り受けるわけにも行かない。だけど、会場までの数キロならば、自分の車との比較の触りぐらい分かると思った。そこで「ちょっとA200T乗ってみない?」と、カスケードブルー(だっけ?)のオーナーに無理を言って試乗させてもらう事になった。
出発時間となり、早速キーを交換してA160に乗り込んでみる。インパネ周りを見回すと、懐かしいデザインが目に入って来たが、ゆっくりもしていられない。シートを調整してエンジン始動。そして先に出た自分のA200Tを追いながら、慌てて発進するが、あれれドアミラーが開かないぞ〜待ってくれ〜.....。
実に「2年3ヶ月ぶりのA160」だ。発進して少しギョドったもののドアミラースイッチがセンターにある事を思いだし、やっと普通に走れるようになった。
ふ〜(*´o`).......大丈夫か?
年式は、私の乗っていたA160と、ほとんど同じだったと思う。ロングもエレガンスもない頃の初期型だ。だから直ぐに勘を取り戻した。
走り出して直ぐに違和感なく走っている事に気が付いた。予想では、もっとモッサリとした走り出しを想像していただけに意外だ。まあ、メルセデス車は160であれ200Tであれ最初の出だしの緩やかさは、大して変わらないのかも知れない。
次のカーブで引き離されたので、ここでアクセルオン!
タコメーターの針は勢いよく回ったものの、反応無し。すると一瞬のタイムラグの後にドーンと加速し始めた。あ、そうか「A160はAT」だった。もうすっかりCVTの走りに慣れきったせいか、何時も通りにアクセルを踏んでしまったようだ。
ただエンジン音の割には加速がついていかないが、これは仕方ない事。しかし普通の道を普通に走るなら何ら遜色もない。いやむしろ、アクセルワークを上手くすればATの方が感覚的には合う。そして段々と「A160って意外と良かったのかも」と感じ始めた。
次に意外だったのは「乗り心地の良さ」だった。
走り出す前は「やっぱりA160は堅いな」と思うハズだったのに、これは意外に意外。ただ、足回りはノーマルではなく、A190の標準バネに「モンロー(米国テスコ製)のショックアブソーバ」それに205/45R16(ピレリーP-ZERO NERO)という、オリジナルの組み合わせになっているので、以前乗っていたA160とは随分違うかも知れない。
それでも、これだけ乗り心地を良くすることが出来たのかと、改めてA160を見直してしまった。
乗り心地の違いはハンドの重さも影響してか「どっしりとした落ち着いた」走り。
これはW169には無い感覚だ。W169の全体的に軽すぎる乗り心地は安定感に欠けて落ち着かない。それは高速走行においても感じた事。実際はそれほど悪くはない思うけれどA160の乗ると再びその違いを感じた。感覚的には、やはりA160の方が好みかな。
それで調子に乗って走ってみたら、意外と「ブレーキ」が効かない。
初めてA160に乗り出した頃は、ブレーキの効きが良さに感心したが、こんなもんだったのか? まあ、ブレーキに関しては消耗品の部分もあるから、車の状態の違いもあるかも知れない。
もう一つ気になったのは「シート」が堅く感じた事だ。
これはA200Tも言えた程でもないが、初期型のA160のシートは、後のAクラスに比べて堅かったのだ。その違いは、シートの高さ調整のあるレバーが外れて壊れやすいかどうかで分かる。柔らかくなったと同時に、深く沈み込むようになり、車から降りる時に太股が、このレバーに当たってしまうからだった。
どっちが良いとも言えないが、W169になっても、もう少しシートにお金を掛けて欲しかったな。
なんて考えている内に、早くも会場へ到着。
昔のA160を思い出した頃に到着してしまった。極短時間の試乗でも、一番感じた事はW168とW169は同じメルセデス製なのだと思った事。W168からW169になって根本的にリニューアルされたハズなのに、意外と同じ感触の部分が多かった。
もちろんATとCVT、1600ccと2000ccターボの違いはあるけれど、飾った言葉で言うと何か1本DNAを受け継いでいると言うか、そんな感じだ。
初期型だから、今年で8年ぐらいだろうか。それなりに距離計も進んでいると思うけれど、意外にもヤレは感じず、W168オーナーには失礼な話しだが「腐ってもメルセデス」を強く感じた。
車を降りて正直に言った感想は「セカンドカーに欲しいぞ」。余裕があればA160(VR)を手元に置いておきたいと思ったけれど、それは間違いではなかった。ただ「トランスミッションに不具合が出なければ」の話になってしまうけれど。
さて、代わりにA200Tのドライバーとなった方の感想を要約しょうと思ったけれど、そのまま....。
1.シートが硬い。
ドイツ車は大抵皆そうですが
特に、W169のアヴァンギャルドは、
シート表皮が硬いように思いました。
2.ターボ?
本当に過給しているのがどうかわかりづらいですね。
ブースト計が欲しくなりそうです。
3.ステアリングがクイック
W168と比較して、ギア比の設定が違うように思います。
それと、ブリヂストン独特の超クリックなグリップレスポンスも
大きく関係しているように思います。(自分のピレリは結構ダルです)
高速道路ではクイックすぎて、逆に疲れませんか?
(タイヤのサイドウォールが硬いので、クイックになるそうです)
4.サスはキチンと動いているけどなんか硬い。
当たりが硬いという感じですね。
扁平率45%だからある程度仕方ないのかもしれませんが・・・
(自分のAも45%ですが、なんか違う印象です)
ん〜ん、なるほどな〜。私の「〜のように感じた」みたいなアバウトな感想とはちょっと違います(^^;)。
けれどマトを得た、その通りって感じ。
毎日同じ車に乗っていると、段々とその車に慣れて来る。最初は悪く思っていた事も忘れてしまい、良く思っていた事が当たり前のように感じてくるのだ。
大枚叩いて買った車だ、最初は「10年10万キロ」と思っていても、何年か乗っていると、時代の流れも感じるし、どんな車でも段々と飽きてくるのも。ただ前車のA160は、その前の国産車達に比べて、その半減期が、ずっと長かった。
でもW169は何となくそれは短い気もしている。ひょっとすると同じDNAを受け継いだ車だから、A160に乗った時から、ずっと同じ車に乗り続けている気がするのカモ。
ただ、年月を経ても維持費が立派なメルセデスなのはちょっとイヤです。。
な~るほどね。
以前、W168初期型のスターターとリングギアの不具合の件でお話させていただいた者です。
覚えていらっしゃるでしょうか?
恐縮ながら、その後の顛末を簡易報告させていただきます。
なんとなくトルクをかけないようにキーをまわし、だましだましエンジンをスタートさせる日々を過ごしていると、
さらに追い討ちをかけるように、ときおり交差点にてエンジンストールが発生、
(おそらくアクチュエーター関係ではないかと・・・・)
このまま知らん顔して、夏の猛暑を乗り切れないのではと判断。
数店舗で速攻の商談をし、結果、現行のゴルフに乗り換えました。
Ⅲに乗っていたので、一世代飛び越えて、また出戻ったというわけです。
手放した99モデルA160は、下取り価格21万円(およそ8年半:61000km走行)でした。
ちなみに恐怖のFマーク点灯は一度経験あり。
例のスターター不調は、自分の場合、なにやらキーシリンダーの不具合
(非常に重くなっていて)もからんでいるような感じでしたね。
またまた突然の書き込み、失礼いたしました。
すみません、忙しくてなかなかコメント返せませでした。
キーシリンダーの不具合もあったのんですね。
こちらではリングギア変更後は、全く問題なかったです。
ただ、修理代は痛かったですが、今思えばせっかく修理したのだから
ターボ出るのまでもう少し乗っておけばよかったと後悔してます。
今は安楽の地に落ち着いていると思いますが、何もないと、かえってつまらないものですよ(笑