浮気心は出来心 〜 Audi TT 試乗編 〜

.........昨日の続き。

外へ出ると、シルバーのTTがバックでやって来た。「やっぱり、この後ろ姿には一目惚れ」セールス氏も分かってか、120km/hで自動的に動作するリアスポイラーを手動で立ち上げて後ろ姿をアピール.......。

ポルシェの後ろ姿は未だに好きになれないけど、これならイケルと思った。
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運転席のドアを開けて「ハイどうぞ」と言われたが、シートに乗り込む前に一つ確かめたい事がある。ショールームあったロードスターモデルは完全に2シーターだったが、クーペモデルは少なくとも4座席あるのだ。

ただ、クーペモデルにありがちな「オマケの後部座席」だけど、緊急時や手荷物がある時には、これがあるとないのでは使い勝手が違ってくる。

で、運転席に座る前に、その後部座席に座ってみた........。




...........「せ、狭い」

それは乗り込む前から分かっていたが、足下は前席シートを前に移動すれば、まあまあ確保される。だが、意外だったのは天井の低さで、座高の高い私は首を斜めに45度ぐらい曲げないと頭が支えてしまう。

いや、これは意外でも何でもない。外から見れば、一番高い天井は運転席の頭上で、そこからはスラントに傾斜している。だから後部座席のヘッドクリアランスなんて無いに等しいのだ。
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まあ、小さなお子様なら乗れない事はないが、我が家で四人乗車は絶対にムリ。これはキッパリ割り切るしかないが、後部座席は荷物置用として諦めるしかない。逆にリアのラゲッジルームは広く意外に荷物が載せられそうで実用性はあった。

では、狭い後部座席から運転席に移動してエンジンを駆けてみる。

丸っこいシフトレバーをDレンジにして、アクセルを踏んで前に出た。第一印象は期待通りの剛性感と「あ、乗り心地が良い」だった。ドイツ車だし、一応のスポーツカーの部類に入る車だから、足回りは堅いんじゃないかと思っていたが、出だしの印象は程良い堅さだった。まあ、ディーラーの敷地内だけなので、何とも言えないが、A200Tの堅さに敏感になりすぎているのかも。

さて、国道に出て、ちょっと走ってみるか。

試乗車は2.0L TFSI、未だ1000km未満の車だ。事前にエンジンスペックやらを調べていたが、意外にもA200Turboと数字的には似ていると思った。

同じ2Lのターボ車だし、車重も、ほぼ同じ。エンジンスペックはA200Tが193馬力で、TTは200馬力丁度だがトルクはAが28.6kg・mに対し28.5kg・mと、互角の性能。スマートなTTだけど何故かCD値はAが少し良い。
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まあ、それは数字だけの話。方やDOHCのインタークーラーターボだし、足回りは全然違うから、走りの面で競おうなんて考えはない。所詮ファミリーカーにターボ乗っけただけの車と、3.2Lの4WD車も収まるアルミのシャーシとは比べるべきもない。

そう思っていたけど、これがなかなかA200Tも頑張っているなとの印象があり。外見から想像していた「走りまっせ!」の勢いほどの差は感じなかった。そりゃ、まあその辺りの道を流しただけだし、アクセルを踏みつける場面は少なかったからで、これが高速走行になると、全然違った印象になるかも知れない。

で、一番の違いはVW・Audiグループご自慢の「SトロニックことDSG」だ。今まで何度か試す機会があったハズなのに、今回が初めてとなったしまった。そのSトロの具合は、説明されなければ普通のATと変わらない。だから、タコメーターを見ると、ちゃんとギアチェンジが確認できるし体感できる。

予想では、もっとスムーズなものかと想像したけど、CVTとはかなり違った。もうCVTの滑らかさに慣れきってしまったのかも。
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ただ、その仕様のお陰でダラダラ加速するCVTと比べ、アクセルを強く踏んだときの瞬発力は違う。そして「ああ、これがSトロなのか」と思った。だからエンジン性能だけは同じに見えても、0-100km/Sなんかは結構差があるし、他の人の試乗時には高速でかなりの最高速度を記録した話も教えてもらった(凄)。

でも、一通り走ってみて実用域では大差ないと思った。つまり「これは凄い」とまでの差は感じられなかったのだ。これはある意味A200Tは救われたと思ったけど、A200Eに乗っていた頃ならば「このぐらいのダイレクト感で走ってくれれば」と思ったかも知れない。

パドルシフトも試してみたかったが、これはW169同様に一度マニュアルモードに入ると、そのままらしい。他車も同様で、今から考えるとW168だけが違うとも言える。だけど、W168みたいに減速停止したら、オートマモードに戻ってくれる方が楽だと思うけど。

ただTTもパドルシフトはあまり使わなくなるそうだ。ここぞと言う場面では「Sモード」に切り替える方が手っ取り早いとか。これもA200Tと同じだ。
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実燃費の方も聞けば普段使用で「9km/L前後」だとか。勿論高速や長距離では違うだろうが、この辺りも同じ排気量のターボ車として差がない気もする。

純正HDDナビはクラリオンのOEMで、そこそこの機能は備わっている。ビーコンだとかデジタルチューナーなんかを付けると割高にはなるが、オプション扱いしない分、これで十分だと思う人は多いと思う。
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で、そこら辺りをぐるりと一周する頃には運転にも慣れて、最初は乗り心地が良いかとも思った感触も、荒れた路面だと、やはりゴツゴツ感を感じた。と同時にA200Tの乗り心地も思い出して「まあ、こんなもんかな」と少し安心。

一番気になったのは車高が低く天井が迫っているせいがあると思うが、終始穴蔵から外を覗いて運転している感じだった。これはAのラメラールーフ付きの開放的で明るい車内とは対照的だと思った。サンルーフの設定はないが(その為にロードスターがあるのか)、サンルーフを希望するお客は始めてだとか。まあ、方向性が全く違う車だから、それだけ走りに徹しているのだと思う。

車幅は1840mmと数字的にはAクラスより、ずっと幅広ではないかと想像したが、乗ってみるとそうでもなく、基本的に「小さい車が好き」の私でも許容範囲内だ。たぶん背の低さもあると思うが、逆に右折時には対向の右折車が影となって、その向こうから走ってくる車が見えにくかった。

A160から高いシートポジジョンに慣れきったせいもあると思うが、地を這うような走行には最初違和感があったものの、そこら辺りを一周するだけで、慣れてしまった。
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試乗中、あれやこれやと話をしたが、このセールス氏は、ホントこの車が好きなのだと思った。

今まで沢山の営業さんと話をしてきたが、大半が車好きと言うより物売りが先行するが、この人はちょっと違った。これだけ熱く語られるセールス氏も珍しいが、それだけユーザーの気持ちを汲み取ってくれる人だと思った。

さて、試乗を終えて、もう一度その後ろ姿を見ると、やっぱりこれイイ。さて、どうするかな。例の中古車の話も聞きたいし、カタログも貰いたい。と思っていたら「じゃ、中へ」と誘うセールス氏。

いよいよ審判の時がやって来るのか?..........つづく。
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Commented by ロイヤルポロ at 2007-08-02 21:18 x
TTって、定年後に乗ってみたいクルマですね。
とは言うものの、いざとなったら絶対に使わないであろうリアシートに不満を並べて、フラフラッとA3にいってしまうんだろうなあ。 
もっとも今のA3みたいならちょっと・・・。先代は良かったんだけど。
Commented by JUN2 at 2007-08-03 09:08 x
DSG(Golf)のパドルシフトは止まるとDレンジに戻ってたような記憶があるのですが・・・
単なる勘違いかな??
W168に乗りなれてるので,わざわざDに戻したような記憶もないんだけどなあ
Commented by pingo21 at 2007-08-03 12:09
あ、そうなんですか。そこの所を詳しく聞いたのですが、ゴルフとは違うのかな? 試してみればよかったです。
Commented by JUN2 at 2007-08-03 13:05 x
今度確認してみますね。
9月になればGolfバリアント試乗が待ってますし
by pingo21 | 2007-08-02 10:52 | 代車・試乗車・気になる車 | Trackback | Comments(4)