2007年 06月 26日
へへ乗りへ誘惑 シトロエン C4 ピカソ 〜 その2 〜
そこでイキナリ「試乗をどうぞ」と言われても、何がどうやらサッパリ分からないので、とりあえず乗る前に色々と観察してみた。
事前の予想では「横幅が1830mm」あるという概念が先に立ち「幅広い車」を想像していたけど、長さも4.6m近くある事から、想像よりはスリムに見えた。
ま、見えただけだけど.......。
大きい車に変わりはない。
これは紛れもなく7人乗りのミニバンであり、コンパクトカーではない。ただW169も横幅と高さがあるために、短いだけでボリュームのる車に見えるから「スッゲー大きい車」と思う程ではなかった。でも横から見ると長い。
色は「イカール」っていう色かな? 紺色の車だったので少し大人しく感じた。出来ればカタログ色の黄色っぽい車を見てみたかったけど、色次第で地味にも派手にもなりそう。
とりあえず、運転席のドアを開けてみた。
内装は白っぽいベロアだ。清潔に見えるが既に黒く薄汚れているようにも見える。国内向けのインテリアカラーはこれだけで、ネットで見られるタン色の革シートの設定はカタログにはなかったが、秋に限定車で出るとか?
で、とりあえず運転席に座ってみる。
車内は思ったより広くはない。いや無駄に広くないって事か。助手席ドアまでの距離を考えるとW169から乗り換えてもそんなに違和感はなかった。つまり車幅が掴みやすいから一番心配した取り回しに関しては、そんなに難しくはないと思った。
しかし見上げると、運転手のほとんど頭の上の方までフロントガラスが延びている。しかもAみたいなグラデーションの入った着色ガラス部分はない。元々ガラスルーフ車で明るい上に、フロントガラスがここまで広いと眩しいぐらいだ。生憎小雨がパラつく曇り空だったから良かったが、天気の良い日は眩しすぎるかも知れない。
一応スライド式のサンバイザーで頭上辺りは隠すことは出来るが、実際に乗り出すと何時も下げている気もする。ついでにパノラミックガラスルーフは開閉出来ない仕様だが、サンブラインドは電動式で開閉可能だった。
上に着いた小降りのルームミラーは確かプジョーの1007にもあったと思う。「チャイルドウオッチミラー」と呼ぶらしいが、流行なのかな?
あちこち開けて見ていると「小物入れが多いんですよ」とお姉さん。
そうそう、ダッシュボード中央にあるここはクーラーボックスになっている。これって「初代シティにもあったな」と思ったけど、温度はエアコンと別に設定出来るらしい。左右のダッシュボードも上に開き小物入れとなり、兎に角物入れには不自由しないと思った。それに比べW169は....(ry
今度は、後部座席に座ってみる。
三座独立シートはそれぞれにチャイルドシートが設置出来るほど広い。足下も広く床はフルフラットでW168を思い出した。前席背もたれの後面にはライト付きのシートバックテーブルがあるが、実はここに液晶モニターを設置するオプションがあるらしい。ただ、それが革シート等とセットになって99万円だとか(詳しい仕様は小冊子のアクセサリーカタログに載っている?)。
「え? 99万円ですか??」と問いただしたが、間違いはなかった。厳密な仕様は分からないが、フルオプションともなると、相当高い車になりそうだ。
あと、Bピラーに見えるのはエアコンの設定で、これが前後左右4カ所あるから車内環境は至れり尽くせりだ。
せっかく7人乗りのミニバンだから、シートアレンジも試してみよう。
って事で、3列シートを出してみた。操作は至って簡単で、スムーズだったけど、ここに大人が乗るには、ちょっと辛いかな。まあ緊急用として使うなら、ないよりあった方が良いか。
そうそう、ラゲッジルームにある室内灯は取り外し可能の充電式。これ「クルマのツボ」でもやっていけど、なかなか良いアイデアだと思った。また、左側には荷物の出し入れ時に便利なエアスプリングによる高さ調整が可能なスイッチも装備。なんか、ここまで見ると、A200Tよりちょっとばかり安い車両価格が羨ましくもある。
さて、一通り見た所で、いよいよ試乗となった。
とりあえず、運転席に座ってシートベルトを締めたら、先ほどのお姉さんが「道分かります?」と聞いて来た。って事は「一人で試乗しろって事か?」 それはそれで良いけれど、正直この辺りの道は知らない。すると「ちょっとお待ち下さい」と言って再びショールームの中へ戻ってしまった........。
せっかく、お姉さんとドライブに出かけられると思っていたのに。やっぱりオヤジは拒否されたか(υ´ Д`)......つづく。