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遙かなるオーディオ計画 その6 〜 代車は「車男」用 〜

さて、代車として渡された車は、90年代のマツダ危機を救った車。

その名は「デミオ」だった。デミオとは言っても、今エルメス(古い(>_<))がCMする現行車ではなく、一つ前というか初代デミオだ。グレードは分からないが、たぶん一番ベーシックなものだと思う。

実はA160を買う以前、このデミオが出た時「デミオのすべて」なる本を買って、一時購入候補に入れていた頃があった。ま、実際はベーシックカー過ぎて本を読んだだけに過ぎないが、一番上のグレードにRVっぽいエアロを着けた車が、今の「クロスポロ」に似てて、ちょっとだけ気になっていたのだ。だけど、今となっては、これはちょっと時代にそぐわないかな。

まあ代車に下手にお金を掛けるよりは工賃をサービスしてもらった方が嬉しいワケで「カーオーディオ専門店の代車」としては、これは有りなのかも知れない。
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いや、車なんてこの際どうでも良い。

問題は、中のオーディオの方だ。ここは「オーディオ専門店」だから代車と言えども、手は抜けない。最低でも下手なオーディオは着いていないだろうし、ひょっとすると車の見た目とは裏腹に「カロXのフル装備」だったりして(^^;)。

と、期待を込めてドアを開けると.........?




 
...........「純正オーディオ?」ですか( ´・ω・) ??

車内灯が点いてないから良く見えないんですが、純正で、しかも今時「カ、カセットデッキ?」ですか(υ´ Д`) 実は半分期待して、Aからお気に入りのCDを何枚か下ろして用意していたのですが、これってCDを入れるには、間口が狭すぎますょ。
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期待が大きかっただけに、ちょっと残念。

しかしそんな素振りは見せません。たぶん、これは代車生活で、チープな音を散々聴かせた後に「あっと驚く激変した音」を聴かせようという作戦ですね。そりゃそうでしょ、仮にカロXビンビンのピァオーディオ音に浸かった後では、せっかくの新しいオーディオの良さが分からない。いや、代車の音より(υ´ Д`)な音だったら、何のために何十万円も支払ったのか分からなくなる。

こりゃ三日三晩、ぶぶ漬けで暮らさせて、4日目に「満漢全席フルコース」を食べさせようとする作戦なんですね?そうなんでしょ?店長、そうだと言ってくださいよ........とは口にも出さず「では、宜しくお願いしまーす」と言って勢いよくドアを閉めた。

いや、ドアを開けた時に室内灯が点かなかったので、キーの差し込み口が分からない。それで、もう一度ドアを開けてキーの位置を確認して「では、宜しくお願いしまーす.......」って、なにやってんだか(^◇^;)。

さて、車に乗り込んだものの、ここからが大変。果たして、これで高速に乗って高松まで無事に帰れるだろうか。一抹の不安を感じつつも、とりあえずキーを捻ってみると「カカカガーン」という高い金属音と共にエンジンが威勢良く鳴った。結構ウルサイ。

そして、サイドブレーキを解除して、アクセルを踏むと......もの凄い勢いで前に出たのだ。

うわぁ、流石デミオ「腐ってもマズダ、スンスンスーン♪」である..........と思ったのは最初の3mぐらいまで。そこから先は「あ、あれ?ニュートラルに戻ったのか?」と思うぐらい威勢の良いエンジン音とは裏腹に一向に前に進まないのだ。思いっきり国道に飛び出したものの、そこからはノロノロと進むだけだった。

すると後ろから車が迫ってくる気配のを感じたので、今度は思いっきりアクセルペダルを踏みつけてやると、やっと速度が出た。

グレードは分からないけど、だふん1.3Lの3ATだと思う。しかし、加速が遅い。でも、5分も乗れば段々と慣れてきて、それなりのアクセルワークで、何とか高速の入り口に到着。「よし、目指すは高松」と思ったけれど、一瞬ETCレーンに入りそうになって、あわてて一般へ。久しぶりの高速券を取るのに凄く違和感を感じた。

さてさて、ここからが正念場。加速レーンの坂道を登って行くが、なかなかスピードが出ないのだ。もちろんベタ足でアクセルを踏み続ければ速度は順次乗ってくるが、そこまでの時間が長すぎる。合流地点付近で、やっと80km出せたが、関西の短いレーンだと後ろから迫ってくるトラックに「パパパパーン」とクラクション鳴らされるに違いない。

運転して、まず思ったのはシートが小降りで、背もたれが背中の半分ぐらいしか無いのが辛い。そしてホールド感も皆無。シートはそれなりの柔らかさがあるが、車自体の乗り心地は堅い。それはA200Tと比べても直接お尻に響いてくるぐらいの堅さだった。
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だが一度スピードに乗ったら、そこからは少しだけ「スンスンスーン♪」である。いや、むしろデミオって堅さも幸いして高速の走りの方が安定している気がする。ただブレーキが効くかどうか、ちょっと心配だが(^◇^;)。

高速で走り続けると、五月蠅さも段々と慣れてきた。しかし途中から音が無くて寂しかったので、FMラジオを聴きながら過ごしたが、音がないと、やっぱり寂しい。

そんなこんなで、何とか無事に家まで辿り着けた......。
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さて、あれから3日目。

毎日通勤に使っていると、段々と慣れて来るものだ。アクセルは、早めに深めに踏めば、それなりに周りと順応する。まあ住めば都かって所か。

もしデミオファンの方がいたら、たぶん気を悪くしたかもしれないからm(_ _)mゴメンナサイ まあ、初期型で5万キロ乗ったベーシックグレードだという事を考慮してください。

でも、これは正直な感想。しかし、シビックの後に、これに乗っていたならば、これはこれで苦にならなかったのかも知れない。下手に便利で快適な車を知ってしまうと、それが普通になり、より良い物を求めてしまう。

それはある意味不幸かも。だからオーディオも、今の純正で満足していれば良かったのカモ。下手に良い音を知ってしまうと、もう二度と普通の音には戻れないかも知れない。
 
そんなこんなの複雑な思いを抱きながら、週末完成する予定のA200T。さて、どんな音が鳴るのか、こうご期待(゚∀゚)/

............音ネタは来週も続きますm(_ _)m
Commented by ロイヤルポロ at 2006-11-10 22:30 x
今から10年くらい前でしょうか。
ポロを買う少し前、私もデビュー間もないデミオも見に行きましたよ。
もちろん「デミオのすべて」も買いました。
当時の5Drハッチバックはスターレット、マーチ、カルタスくらいでしたから、実用車という意味でデミオは抜きん出ていました。
まさに今日のコンパクトハッチブームのさきがけ的存在でしたね。
結局、“マ○ダ地獄”という諺を真に受けてポロを買いましたが・・・。
それにしても、pingoさんとよく似た行動にいつも苦笑いです(^_^;)
Commented by pingo21 at 2006-11-11 11:15
そうですか、やっぱり同じ事を考えてましたか。
それで今はメルセデス地獄ですか(笑
by pingo21 | 2006-11-10 10:10 | ナビ・オーディオ・ETC | Trackback | Comments(2)