2016年 01月 13日
新しいA180に乗ってみる
最近は新車発表があっても直ぐには試乗車が用意されていない事が多い。時には展示車さえない時もありで、乗る気まんまんで行ってもガッカリが多かった。それでもフェイスリフト後のAクラスやスマート フォーフォー辺りは揃っている頃だと思い行ってみた。
とりあえずこれから。
「新しいAクラスはありますか?」と尋ねたら奥の方から汚れた黒のA180が出てきた。いや露天だし黒なので汚れが目立っているだけの立派な新車。そう言われなければパット見では分からない後期型のAクラスと言うのが第一印象。でも言わないと出てこないという事は、これ目当てのお客は少ないって事か。
奥には納車前の「A180S」があったが、これぐらい変わらないと良く分からない。
逆にフロントマスクだけでは他の車と紛れて、何の車か分からないのも同じだ。
とりあえず運転席に座ってみる。
メーターやハンドルのスイッチ、ナビ画面の大きさの違いを感じるがハンドルを握れば何時もと変わらない風景。
既にエンジンもかかっていたので、そのままアクセルを踏んで通りに出る。
あれ? 噂では出足が良くなったと書かれていたが、これは期待値が高すぎたか思ったより加速が遅い。それもそのハズで、スロコンMAXで来た感触のまま踏んだ為、余計に落差を感じてしまったのだと思う。
仕切りなおしてアクセルを深く踏み込むと、やっと加速して走り出した。誤解を招くとイケナイので言い訳すると、アクセルワークに慣れたら元気よく走る。A250Sとて走り出しは同じ感触だが、第一印象としては良くないだろう。
出足が気に入らなければスロコンやサブコンのドーピングすれば満足出来る走りっぷりになると思われるが、初めて乗った人には、そんな事は関係ない。自分の乗って来た車との違いが一番分かりやすいワケで、それをメルセデスは「安全性優先で急発進を避けています」なんて説明も、そろそろ説得力が無くなりつつある。
なので、普段は欧州車に乗るクルマ好きのチョイ乗り試乗記blog(←あ、俺の事か)には、大抵走らない面白くないの記述が目に付いてしまう。
そもそも、このアクセルフィーリングも一昔前のトルクが太い大排気量のメルセデス車には通用したワケで、やはりこの車には、それなりに軽快感の得られる走り出しを期待するから、そのギャップが目立ってしまうのだと思う。
いや、この走り出しを守るのは、メルセデス伝統と言うよりも今や燃費の為かも知れない。
タイヤは「Continental Eco Contact 5」と完全エコ宣言。しかもランフラットを止めたお陰で乗り心地も改善....かと期待したが、これまた期待値が高過ぎた。いや、それでもA250Sよりは良い。良いけど以前のAクラスと比べて、どの位良くなったのかが、せっかくの16インチなのに今ひとつと言う感じ。この違いは毎日乗っている人に是非お聞きしたい。
ダイナミックセレクトはあまり試せなかったが、エンジン引っ張っているぐらいの差しか分からず。たぶん、最初は色々試して触らなくなる可能性があるかな。それでもA250SのSモードみたいに全く使えないって事はなさそう。
ナビは画面が大きくなっただけかと思っていたが、何だかレスボンスがスムーズ。これも、あまり触れなかったけれど国産(三菱?)だそうでCクラスのナビとは違うとか。
バックカメラは広角となり明るく見やすくなっている。これは良い。
ただ上から俯瞰とはなし。まあカメラ一台だから仕方ないか。それでも、このカメラだけ交換したい気分。
A45の時も確認したけれど、メディアの接続部分が見やすくなっている。
たぶん容量確保を考えていたのだと思うが、ケーブルを差し込むと余裕がなくなるので最初っから、こうすれば良かったのにと思う。
この辺りの装飾とか。
シートのデザインとか。
まあ、マイナーチェンジと言えばその通りかも知れない。
さてフルモデルチェンジまで、あと3年。このまま逃げきれるかどうか。
既にネットで囁かれている通り「6月には全車値上げ」になるらしい。当初は一律10%の値上げを提案されたらしいが、それでは販売が難しいという事で数%に抑えられたとか。でも500万円の車なら、それだけでも大きい。となると新車なら3月までが最後の狙い目となるか....。